仮想通貨と株式市場との相関性

今回は仮想通貨相場と株式市場との相関性を考えてみたいと思います。ただ、これに関してはまだまだ情報が不足しているところもあり、今後流れが変わることも十分に考えられるところでもありますので、その時その時で柔軟に考えていく必要があると思っています。

ビットコインのバブルを思わせる急激な上昇やネムの一件により、仮想通貨相場は急激な下落に見舞われました。また、それに付随したわけではないと思いますが、米国の株式市場の急激な調整の動きにより、ほぼ同時に株安・仮想通貨安が発生しました。

コメントなどでは株価が急落した際に、資金の避難先としてはビットコインが選択されず、といった表現が散見されました。

ビットコインが脚光を浴びたのは確かにギリシャ危機などによる既存の通貨に対する先行き懸念など、いわゆるリスク回避的な動きが強まったときであることは歴史的に見れば事実かと思います。

しかし、少し前のビットコインの上昇は米株を中心としたリスク資産の上昇に伴う余剰資金の吸収先として意識されていたことも見逃せないところです。これは逆に言えば株価が急落ということになれば、仮想通貨市場から資金を引き揚げる動きが起こってもおかしくないことを意味します。

そう考えると、仮想通貨相場は世界の市場との相関性は高く、株価の上昇局面などでは上昇しやすい性質を持っているということができるでしょう。その一方で、既存の通貨に対する懸念が発生した場合も上昇しやすいという性質は失われてはいないものと思います。

その意味で、現状においては原油などに近い性格を持っているのではないかと思っています。原油は世界経済が順調な状況下では需要の伸びが期待できるのでしっかりとした動きになりやすく、その一方で地政学的リスクの高まりなどでも上昇する性格を持っています。ファンダメンタルズはもちろん大きな違いがありますが、性質としては似通ったところがあるように思っています。

リスク志向・リスク回避といった言葉が使われて、それに沿って分析がされることもありますが、どういった種類のリスクなのかといった点をごちゃまぜにして考えると、その動きがうまくとらえられないということはよくあると思います。その点は十分に注意して対応したいところです。

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